映画のゆるいゆるくない日記

映画の話してます。

男性同士の恋愛映画まとめ

ステイ・ホーム中に通話しながら映画鑑賞して遊ぼうということになり、友人とmokuriで通話しながら、『男性同士の恋愛を取り扱った映画』を10本ばかし見終えて。心に傷を負ったり癒やされたり爆笑したり怯えたりししたので、折角なので記録用に記事を書きます。記事を書いている人はBLを嗜んでいる人間です。ついでにコレは推し映画への水先案内記事でもあるので見て欲しいな……見て欲しいな!!!!!!!!!!(念)

目次のタイトル横に書いてあるのは上映時間です。私が映画を選ぶときにこのぐらいの時間で見られるなら見るか!と見始めることが良くあるので、一覧に表示されるようにタイトル横に書きました。参考までに。
映画の下には一応公開(wikiあたりから拾ってきているけど日本と海外で違ったりしてちょっと曖昧)と監督と主演とは載せています。舞台年代が分かる物も一応書いています。男同士の恋愛の扱いが年代によってまちまちだな~というのを友人と話しながら見ていたので調べて並べて見ました。

恋愛がおもな映画

ブロークバック・マウンテン(134分)

監督:アン・リー 主演:ヒース・レジャージェイク・ギレンホール
公開:2005年 舞台:1963年~1983年 アメリカ中西部

最初からクライマックス作品を出していくスタイル。お願いします、見てください、故郷の妹が病気なんです……!
あらすじとしては、季節労働者として二人で羊の面倒を見ることになったイニスとジャックが、最初はお互いゲイじゃないと言い合い、いざそれっぽい空気で目が合った瞬間からお互いを求め合う関係へと落ちていく。ジャックは前向きにイニスと生きていくことを夢に見るけれど、イニスは昔のトラウマから「ゲイは一緒になっても迫害され、殴り殺しにされる」と思い込みジャックとの幸せな未来を選ぶことが出来ない。結果的に二人はそれぞれ別の女性と結婚して、家族にはお互いを友人と説明し、時折連れだってキャンプに出かけるように。だからといってお互い、諦め切れているわけでもなく……という話。 イニスのジャックに対する感情の大きさは本当にもう大変なもの。自分はもう結婚が決まっているからと告げた後、ジャックがいなくなったその場にしゃがみ込んで大泣きするシーンの強烈さ。そんなに好きなら一緒にいろよ……!と言いたい所なんだけど、イニスのトラウマの理由がまたしんどくてジャックを突き放した理由もそれなので本当にもう言葉がない。この映画は本当に見て欲しい。お願いだからイニスがジャックの部屋でなくしたと思ったシャツを見つけるところまで、それを抱きしめるところまで見て欲しい。後生だから……!できれば二つ下に書いたゴッズ・オウン・カントリーよりも先に……! ブロークバック・マウンテンの惜しいところは配信がU-NEXTにしかないところ。ちょっとアクセスが悪い。1ヶ月無料がある方は是非。

配信:U-NEXT

君の名前で僕を呼んで(132分)

監督:ルカ・グァダニーノ 主演:ティモシー・シャラメアーミー・ハマー
公開:2017年 舞台:1983年 北イタリア

公開当時に洋画沼でもなかったTLに流れてきたぐらいだから多分みんな知っているのでは……?私もTLで見かけて以来ずっと気になっていたけど手を出しそびれていた作品。ちなみにブロークバック・マウンテンのラストと同年代なんですが、こちらは主人公のエリオの両親が学者さんで知り合いにもゲイカップルがいるぐらいの寛容さなのであまり男性同士の禁忌……という雰囲気ではない。そのかわり、ティモシー演じる美しい美少年エリオとアーミー演じる格好いいオリヴァーとの「一夏の恋」といった美しい耽美さに溢れている。エリオは本物の美少年でピアノも弾ける。オリヴァーは年上で余裕もありそうに見えるけれど、虚勢も入っているのかなっていうところが可愛い。あとこの映画はとても音楽いい。いい景色にいい音楽がなって、染みいるように見たい映画。ふぇちっぽい。

配信:AmazonPrime

ゴッズ・オウン・カントリー(105分)

監督:フランシス・リー 主演:ジョシュ・オコナー、アレック・セカレアヌ
公開:2017年 舞台:2015年 イギリス・ヨークシャー

お願いだから見て。お願いだから見て……!出来ればブロークバック・マウンテンを見たあと一週間ぐらい経ってからみて……!
家業である牧場の仕事をすこし疎ましく思っているジョニーと、父親が雇ってきた季節労働者ゲオルゲ。最初は仕事にも熱心ではなく、ゲオルゲのこともいけ好かない奴……くらいに思っていたジョニーなんだけど、ゲオルゲの世話焼き(スパダリ属性とも言う)に触れている間に絆され、懐いていく。元々が純粋なので、ぴよぴよひよこ状態で仕事も頑張り始める。ジョニーの成長譚的な要素が強い映画ですが驚くほどにジョニーとゲオルゲがいっちゃいちゃしてるターンが長いです。ジョニーはその未熟さ故に一度ゲオルゲを思いっきり傷つけてしまうのですが……。最後のシーン、かつて無いまでに「がんばれ!!」と声を掛けたくなる(というか友人と通話しながら実際頑張れー!!と言ってしまった)ぐらいのテンションです。もうほんと最後にはっぴ~~~~!!!!!って気持ちがすごいので是非疲れた夜のお供に……。

配信:AmazonPrime

フィリップ、きみを愛してる!(97分)

監督:ジョン・レクアグレン・フィカーラ 主演:ジム・キャリーユアン・マクレガー 公開:2009年 舞台:だいたい1990年代のアメリ

開始に「実話だよ」みたいな字幕が出てきて、実話が元か~なんて眺めていたら中身がとんちきすぎて「じ、実話!?!?!?!」ってなる系の映画です。多分ゲラゲラ大笑いしながら見られるコメディ映画なので酒飲んで適当な映画見たいって思うときに是非。97分だからほんとさっくり見られるしね!
死に掛けて自分を偽らずに生きることにきめたとっても賢いがちょっと倫理がだらしない男スティーヴンが運命の人と信じて止まないフィリップの為に脱獄王になる話。この脱獄の仕方が本当に面白くて本当に楽しい映画なので是非~~~!!

配信:AmazonPrime / YouTube

ブエノスアイレス(99分)

監督:ウォン・カーウァイ 主演:レスリー・チャントニー・レオン
公開:1997年

もっと健全に恋愛してくれ……(心からの感想)。台詞が少なくて雰囲気をじっとり味わうタイプの映画。私が苦しんで見ていたけれどmokuri向こうの友人がややテンション高めに「環状線なんですよ~!」って言ってました。
イカップルのウィンとファイは喧嘩して「やり直す」ための旅行へと出かける。香港からちょうど地球の反対側までいって二人はやっぱり喧嘩してしまし、そして再会し……。ウィンとファイの関係がめちゃくちゃ複雑というか、最初ウィンがファイに復縁を求めるんだけどファイは突き放す。でもいざウィンが怪我をしてアパートに転がり込んでくると世話を焼いてやり幸せになり、ウィンがちょっと元気になって外出し始めると嫉妬からパスポ―トを盗んだりする……。執着ってよベばいいのか、もっと簡単に言うと割れ鍋に綴じ蓋なのか、とにかく色々複雑なので……。あと第三の男とかも出現します。
それにしても画面の色がよく、あと出てくるアパートがめちゃくちゃ可愛い映画です。部屋の中にあるあの滝の置物本当に欲しい。

配信:iTunesStore

アレックス・ストレンジラブ(99分)

監督:クレイグ・ジョンソン 主演:ダニエル・ドヘニー
公開:2018年 舞台:現代のアメリ

Netflixオリジナル映画だけあって倫理感に「今!!」という印象がある。 成績優秀で可愛い彼女がいて幸せ者のアレックスなんだけど、彼女との初体験を目前に、男の子に惚れてしまう話。実を言うとずっと自分の性的指向とは向き合いきれてなかったアレックスが不器用に向かい合って打ち崩れた後、親友に戻った彼女に助けられる流れは本当に可愛くていい物をみたなって気持ちになる。
元々アレックスが自分と向き合えていなかった理由が小さな頃のからかいなのですが、それが経年経てみんなに受け入れられる者に変わってきている。これは時代の反映だと信じたいところです。

配信:Netflix

モーリス(140分)

監督:ジェームズ・アイボリー 主演:ジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント
公開:1987年 舞台:1900年~1930年ぐらい(20世紀初頭)のイギリス

「クラスの女子が全員見た」ってレビューがあったので見ましょうって言われて、そりゃクラスの女子が全員見たなら見るべきですねって見たんですけど、いやほんとこんなの見るでしょ!!というぐらい。ギムナジウムという単語に少なからずひかれるならば見た方がいい。ギムナジウムそのものが登場するので。学園のなかできゃっきゃうふふする青年達最高ですよ。
20世紀初頭というだけはあって、まじで男性同士の恋は「犯罪」という扱いです。そんな中でも(肉体的な繋がりのありなしで価値観の違いはあれど)好き合ったモーリスとクライヴが、そんな社会の中でもお互いを尊重しながら関係を続けていたのだけれど、クライヴが思い描く自信の将来のためには愛が貫けなくて……という。ちなみにこれも第三の男が出るタイプの映画。
個人的にはなんといっても最後のシーンが好きなんですよね……あんまりこの記事の中で革新的なネタバレナシにしようと思っているんですがね……最後のシーンでクライヴ、おまえ~~~!!って気持ちになりましたね……。

配信:AmazonPrime

要素として盛り込まれてる映画

ロケットマン(121分)

監督:デクスター・フレッチャー 主演:タロン・エガートン
公開:2019年 舞台:1947年~現代付近アメリ

エルトン・ジョンがご存命でありものすごく近しい時代の作品に対してあまり声を大にして言えない感想が沢山(主にジョン・リード回りに)あるのですが。それとはまた別のところでバーニーとエルトンのとてもとても美しい友情を見詰めることが出来る作品です。映画として本当にすばらしいから見て欲しい。ただ結構しんどいと思います。EDでエルトン・ジョンが現在の旦那さんとものすごく仲良くしているっていうのが分かるので救いのあるラストですがそれ以外はめっちゃしんどい……!でも好き。

配信:AmazonPrime

マイ・プライベート・アイダホ(105分)

監督:ガス・ヴァン・サント 主演:リヴァー・フェニックスキアヌ・リーブス
公開:1991年 

男娼が主人公だし上のまとめにいれてもいいかな?と思ったのですが主題がどちらかというと「恋愛」ではなくて、マイクが旅をする話の方にウェイトを置いている気がしたのでこちらに。露骨な性表現を避けて静止画のような動画という謎のやり方を繰り出してきてきてちまちま笑ってしまう部分があるけれど全体的なトーンはわりと落ち着いている気がする。
この映画は本当にマイクが親友のスコットに、たき火の前で「好き」と告げるシーンが、可愛くて愛らしくて愛しくてすごくすごく切ない「好き」で好きなんですよね……。顔がいいし……。ただスコットは男娼はやっているけれど、マイクのことは友達なんですよね……。切ない……。

配信:AmazonPrime / Netflix / YouTube

イミテーション・ゲーム(114分)

監督:モルテン・ティルドゥム 主演:ベネディクト・カンバーバッチ
公開:2014年 舞台:1927年~1951年

尊い意外に言える言葉がない。
ストーリーとしては暗号読解とそれにまつわる偉人、アラン・チューリングの物語として完成している。でも、EDの字幕でこの映画がLGBTに対して真摯に向き合う作品であったことを思い知らされるすごい作品でもあります。振り返ってみるとそういう主張が端々にある。そのあたりは凄いという言葉以外にない。暗号読解にいたるまでのシーンは熱い少年漫画で本当に最高!
でもね……私のね……個人的な思いでひとこと言いたいのはね……アランがクリストファー(暗号読解を一緒に楽しんでくれる友達)のことを一途に思い続けて、その先で暗号読解をする機械のことを「クリストファー」って名付けるこの流れの尊さ、本当に美しくて美しくてたまらない。「僕はクリストファーといるから」とか「クリストファーと離れたくない」とかの台詞も聞いていて蕩けてしまいそうだと思いながら……。あとこのクリストファーのデザインがまたよいのだ……。がちゃがちゃなる機械には浪漫がある。
青色を強めにしているのかベネディクト・カンバーバッチの瞳に青さが際立って美しい印象。あとヒロインポジションの女性も出てくるのですがこの女性が強くて格好良くて素敵なのでそのところもポイントです。

配信:AmazonPrime / Netflix / YouTube

ここまでずらずら見ていくと、過去から現代に至るまで、男性同士の恋愛が禁忌として登場人物達が思い悩むのではなく、徐々にただ人同士の関わりとしての悩みに変わっていってることをじわじわ感じられたりします。 長々したまとめ記事は初めて書いたのでどことなくポイントを外しているところもあるかと思うのだけれど、ミリでも気になった作品があったらこの記事は布教の記事なので是非見て欲しいな!!!!!!